安定のサラリーマンから、変化の起業家へ

サラリーマンは1日の大半の時間を使って会社に労務提供をする代わりに、
その対価として毎月同じ日に銀行口座に給与が振り込まれます。
よほどひどい会社でない限り振り込まれる給与は安定し、
その枠の中で生活する限りにおいては安定した生活が送れます。
しかしその代償として、人生に大きな変化は得られません。
仕事で求められる能力やスキルもごく限られた範囲です。
一方、起業した場合、事業が軌道に乗るまでの期間はキャッシュが減る一方で不安も多く、安定とは程遠い状況が続きます。
ただし、経営者に求められるスキルや能力は非常に広範囲ですから、自分自身が急激に成長します。
やがて事業が軌道に乗って大きな利益が出るようになると、
サラリーマン時代には想像もつかなかったような贅沢が
できるようになるでしょう。
そう言った意味では人生がダイナミックに変化する可能性があるわけです。
前述したように、経営者に求められる思考はサラリーマン時代の思考とは全く異なります。
ですから、サラリーマンが脱サラして起業するときには、
安定のサラリーマン思考から変化の経営者思考へと
変遷しなければなりません。
起業を諦める人のほとんどは、この思考の変遷が遂げられないケースが
ほとんどと言っていいでしょう。
最後に求められるのは決断力

起業の最後の一歩は決断です。決断力のない人は、ひたすら準備ばかりして、いつまでたっても決断できません。
そのような方も数多くおられます。起業という「行動」の前には、必ず「決断」というプロセスが必要なのです。
私もそうでしたが、会社を辞めること、そして起業するという決断は、なかなかできませんでした。
私の場合、一部上場企業の管理職でそこそこの年収もあり、育ち盛りの子供が4人もいましたから、なおさらです。
妻の反対も容易に想像できました。
ですので、起業を思い立ってから実際の行動に出るまでに数年を要してしまいました。
ある統計によると、起業を思い立って実際に起業するまでには約2年かかるそうです。
そのくらい、起業を決断するまでには時間を要するのですが、
実際に起業した今は、なんでもっと早く起業しなかったんだろう、という気持ちの方が大きいです。
起業の決断を促すものは何か?
自分自身を振り返ってみると、多くの起業家と出会い、会話することで最後の決断を思い切ることができました。
彼らからの、失敗する原因や成功した秘訣、そんな情報に触れていくうちに(少し失礼かもしれませんが)
「こんな人でも成功するんだ」
「それなら自分でもいけるんじゃないか」
という確信が入ってくるのです。
確信が入ればしめたものです。
勇気を振り絞って、あとは「決断」しかありません。
決断力のない経営者は成功しない
経営は決断の連続です。
決断力がないと、事業は遅々として進みません。
決断力がなくて成功している経営者はいないのです。
成功する経営者は決断が早く、行動も早いと言われています。
仮に失敗しても失敗から多くを学び、次の行動に移りますので、急激に成長していきます。
サラリーマン時代とは比べ物にならないくらいの自己成長実感が
得られますので、これも起業する大きなメリットです。